世界最初の大型コンピュータ『エニアック』の基礎知識
-『エニアック』って一体何?-
『エニアック』とは、世界初の本格的な電子式デジタルコンピュータです。1946年にアメリカ陸軍弾道研究所で完成し、1955年まで使用されていました。総重量は約30トン、部屋全体を覆うほどの巨大な機械でした。真空管を18,000本以上使用し、消費電力は150キロワットにも達しました。
『エニアック』は、第二次世界大戦中の弾道計算を目的に開発されました。従来の人間の計算では時間と労力がかかるこの作業を、自動化することで大きく効率化することを目的としていました。その処理速度は毎秒約5,000回の演算で、当時の基準では驚異的な速さでした。